ハンターたちは掘り起こしたマンモスの牙の泥を干し草で拭い取ると、急いでそれをラップで巻く。乾燥を防ぎ、重量が失われないようにするためだ。重量が大切なのは、牙は重いほど高い値段で売れるからだ。そうして、この貴重品はほかのマンモスの牙2本と共にスピードボートに積み込まれ、北東シベリアの曲がりくねった川を下って運ばれていく。ハンターたちが暮らす村に着くには延々5時間かかるという。65kgのこの獲物はのちに、中国人の仲買人に3万4,000ドル(約370万円)で買い取られたそうだ。ハンターたちはたった8日間で、計10万ドル(約1,100万円)ほど荒稼ぎしたという。