ほかの種類のウイルスではIgMが感染初期につくられ、そのあとにIgG抗体が生成される。このため感染からどの程度の期間が経っているのか大まかに推測できる。

ところがSARS-CoV-2の場合、75パーセントの患者においてIgMとIgGがほぼ同時期に生成されたことが確認され、IgMが始終陰性だった患者も10パーセントいたという。このことから研究チームは、IgMのみを抗体検査に使用しては正確な結果を得られない可能性を指摘している。

「わたしたちの調査では、数人の患者において新型コロナウイルスのRNAが抗体と50日以上も共生していたことがわかりました。保護抗体の重要な役割のひとつはウイルスを撃退することです。この知見からは、新型コロナウイルスに対する抗体の保護効果について疑問が残ります」

更新情報知らせます はい 不要