2月下旬には、著名な政治家数人が北部の大都市ミラノで多くの市民と握手を交わし、ウイルスが原因のパニックによって経済を停止させてはならないと呼び掛けたこともあった(1週間後、その政治家の1人の感染が明らかになった)。

 同じような反応は、ほかの多くの国でも見られた。これは、行動科学者が「確証バイアス」と呼ぶ現象の典型だ。確証バイアスとは、人が持論を裏づける情報にばかり飛びつく傾向のことである。

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