「プラスティックがどのように大気中に放出されているかと質問すれば、都心からと誰もが答えるでしょうね」と、ブラーニーは言う。「実際の排出源として、わたしは最も主要な都市を起点として地方へ延びる道路のほうが多いと、個人的には考えています」
クルマが道路を走行すると、タイヤの通常の摩耗の一環として微小粒子が飛び散る。この素材は純粋なゴムではなく、合成ゴムなど多くの化学物質を含んでいる。したがって、タイヤの微小粒子は厳密にはマイクロプラスティックといえ、いたるところに存在する。
2019年のある調査では、毎年7兆個のマイクロプラスティックがサンフランシスコ湾に流れ込んでいるという計算結果が出た。そのほとんどがタイヤ由来だとされている。