2月にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号で検疫された乗客を対象として、無症状症例の割合は17.9パーセントと推定している。しかし、別の研究は、患者の症状がほとんどないか無症状のため86パーセントもの症例が記録されない可能性があると推定している。
新型コロナウイルス感染の致死率は60歳未満で1.4パーセント、60歳以上で4.5パーセントと推定した。高齢者は感染により死亡する確率がより高いが、だからといって若年者が死なないわけではない。
特定の遺伝的変異が新型コロナウイルスの重症度を上昇させる可能性が考えられ、また喫煙者は新型コロナウイルスに感染しにくい可能性さえあるという。
新型コロナウイルスは肺だけでなく、脳、心臓、腸を攻撃する。COVID-19から生還した患者70例中、66例はCTスキャンの画像で確認できるダメージが肺にあった。
武漢の患者214例を対象にした研究は、36.4パーセントに頭痛、めまい、幻覚といった神経学的症状が認められたと報告している。
脳卒中を起こした若年者と中高年者についての報告もある。ウイルスが一部の患者の心臓と肝臓の機能に影響を与える可能性が見つかった。
新型コロナウイルスの蔓延は2年間は続き、一連の波となって襲ってくるだろうと予測している。この予測は歴史上の事例を根拠としている。例えば1918年のスペイン風邪の世界的流行は3回の波があり、第2波の死者数が最も多かった。
新型コロナウイルスの陽性と診断される子どもはほとんどいないとしている。つまり、子どもは感染の伝播においてほとんど役割を担っていないのかもしれない。