高校三年のときの担任。
あとは卒業式をむかえるばかりというときに、
「今日は君たちが3年間過ごしたこの学校を掃除したいと思います。
掃除したい人だけ残って掃除してください」
まあ、当然というかなんというか、面倒くさいので殆どの奴が帰ってしまった。「残ったのはこの5人だけですか?さて、掃除というのは嘘です。
人間はこういうときに本性が出るというのを知ってもらいたかったのです」
先生は俺を含めた5人を、学校の近くにあるお好み焼き屋に連れて行ってくれた。
お好み焼きを食べてる先生はどことなく寂しそうだった・・・俺は帰った奴を責めるつもりはさらさらないけど、
なんだか「本当に大切な事」というものがわかった気がした。