そうしたら英語圏で語られていることはずいぶん違うことがわかった。
いろいろ読んでわかった(といっても、インターネットを使って「わかる」範囲のことだけど)のは、2007年にGuillermo ‘Habacuc’ Vargasというコスタリカ人のアーティストが、ニカラグアで、たしかに弱った犬を使って展示をした。
そしたらものすごい大騒ぎになって、100万人以上の人が展示をやめさせるための署名運動に参加した。
が、2008年になって、ギャラリーのオーナーが、展示に使われた犬は、展示の3時間以外の時間はつながれてもいなかったし、水も食料も与えられていた、と証言したのである。
この後日談は、いくつかの動物愛護団体のウェブサイトに載っていたので、もとをたどっていったら、ガーディアン紙の記事にたどり着いた。
しかもこのブログに書かれている後半の経過(展示中に犬を引き取る人があらわれたという流れから、「犬の餓死」が完成するまで)については、いろいろ探してみたけど、これについての記述がまったく見つからないのです。
となると、書き手の意図はおいておいても、断定はできないけれどこのストーリーはかなりの確率で虚構だということになる。