あるやくざの幹部の家にガサ入れが入ることになった。
もちろん抜き打ちで、ある日の早朝にその幹部の家に到着した警察のガサ入れチーム。
チームのリーダーの警官がインターホンを押すが反応が無い。
ドアノブに手をかけると鍵はかかっていなく、ドアは静かに開いた。
誰もいない。もぬけの殻だった。家の者が居なくても家宅捜索は行われる。
警官リーダーが家の内部に踏み込もうとして、ふと玄関の下駄箱の上に置かれた写真立てに入った写真を見て凍り付く。
そこにはガサ入れチームリーダーの警官の妻と子供が写っていた。

やくざの幹部は、家宅捜索が入るのはもちろん、誰が来るか、
さらにその住所、家族まで把握していたのだった。

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