フット・イン・ザ・ドア・テクニックの効果を示す実験がある。これは、1966年にフリードマンとフレーザーによって行われたものである。
実験では、まずボランティア(実験の協力者)がカリフォルニアの住民の家を訪問し、「安全運転」と書かれている小さなステッカーを車の窓に貼ってほしいと依頼した。その二週間後、別のボランティアが訪問し、「安全運転をしよう」と下手な字で書かれた(家の景観を害するような)看板を庭先に立ててほしいと依頼した。
その結果、76%もの住民が看板を庭先に立てることを承諾した。ちなみに、はじめから大きい要請をした場合(看板を庭先に立ててほしいと単純に依頼した場合)には17%の住民からしか承諾を得られなかった。