・赤毛ザルの血を注射した家兎の血液をとって人間の血液に混ぜた場合、85パーセントの人では血球が凝集する。こういう人は赤毛ザルの頭字をとってRh陽性と呼ばれる。同じようなことをやっても血球がかたまらない人は陰性である。

・平均一割の夫婦が、母はRh陰性で父はRh陽性という、ちぐはぐな組み合わせになっている。Rh陽性の子によって母体に抗体ができると、この抗体が今度は成長途中の子供に病気をひき起こす。母体の抗体量は妊娠するたびに増えるから、たいてい三番目か四番目、またはそれ以上後にできた子供が始めて病気になる。

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