原子炉に燃料交換装置が落下した
2010年8月にもんじゅの燃料交換装置の一部である中継装置が原子炉内に落下しました。その直後は引き抜けば大丈夫と言っていたのですが、これまで20回以上も試してみても引き抜けない状態が続いているようです。燃料棒の交換ができない
中継装置を上げ下げすることが出来ないということは、燃料棒の交換を行うための手段が無くなっているということですね。そのため現在は実質燃料棒の交換を行うことは不可能になっています。運転も廃炉も出来ない状態になっている
燃料棒の交換を出来ないということは、つまり新しい燃料に取り替えることも、すべての燃料を取り除いて廃炉にすることも出来ないということです。そのため現在では、高速増殖炉もんじゅは制御棒をなんとか炉内に入れて核反応を制御しつつ、発電は全くせずまま年間500億の費用を使う「お荷物」のまま、稼動しています。