羽生さんは、結果を残す勝負をするためのポイントとして、
・「恐れない」
・「客観的な視点を持つ」
・「相手の立場を考える」
この3点を大事にしているといいます。1、恐れない
経験や実績を積むことで、思い切った決断が出来なくなったり、自信が鈍ってしまうことがあります。
こういうときは、必要以上の恐れを持たずにいることが鍵になりますが、そうなるには、不要だと思うものを手放すことが重要だといいます。例えば、「実績」などは捨ててしまうにこした事はないのだとか。
新しいことに挑戦する時は、「必要・不要」を見極めて、不要なものを捨ててしまうことが恐れない心につながるのです。2、客観的な視点を持つ
局面を中立的に、他人事のように見ることで、熱くなった思考のリズムを整えたり、切り替えたりすることが出来るようになります。客観的な視点を保つことが、大事な局面を見失わずミスを減らすことに繋がるといいます。
例えば羽生さんは、「扇子を閉じたり開いたりする動作」で自分のリズムを作りながら対局しているそうです。3、相手の立場を考える
将棋の“三手の読み”のように、「自分が指し、相手が指し、それを返す」という駆け引きにおいて、自分の手ばかり考えず、相手はどんなベストな手(自分にとっては不利な手)で返してくるかを、相手の目線で考えるのが大事だといいます。
それに対して、さらに自分のベストな対応を模索するのは辛いことですが、相手に追い詰められるという不利な状況をシビアに捉えることで、新しい局面を生み出せるのだそうです。