■庶民が〝スレスレ〟の自己防衛を始めている。それはフランスでは「ノワール」、イタリアでは「ネーロ」と呼ばれるもので、請求書と受領書なしの取引が横行。たとえば街の水道工事会社に修理を依頼した場合、普通は請求書と受領書が交換されるが、書類は一切交わされない。そうすることで税金支払いを逃れている。

■イギリスで起きた暴動の原因はひとつに民族問題があるが、より重要な点は若者の失業率が高止まりしていること。ロンドンでは若者の失業率が20%に及ぶといわれており、その不満が暴動につながった。かつては移民の天国といわれていた地が、不況によって暴動の地に堕ちた。

■フランスでは「心のレストラン」など伝統ある食料支援組織に加え、低所得者やホームレス向けのレストランが街中にできている。ホームレスへの食料、毛布支援などを行う救急機関「SAMU」の活動は昔からあるが、自殺願望者や鬱病患者の心のケアを行う〝精神科医集〟・の活動が活発化している。

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