女の運転・サウザーの定理

『退かぬ!』

 何が何でもバックをしない。

 狭い道でのすれ違いで、自分が下がればすれ違えるのに絶対に下がらない。

 壁に突っ込んでガリガリ異音がしているにもかかわらず、さらに前進しようとする。

 自分が一方通行を逆走している場合でも

 「バックできないんでそちらが下がってもらえます?」と平気で言う。

『媚びぬ!』

 周りの車両・歩行者に対して気配りをしようという気持ちが一切無い。

 他人を危険な目に遭わせてもなんとも思っていない。

 車を停めるときでも

 「ここに停めたら車両・歩行者の通行の邪魔にならないか?」

 「ここに停めたら建物への人の出入りの邪魔になる」

 など停めてもいい場所かどうかを考えない。

 世の中は自分を中心に回っているというような思考を持っているようだ。

『省みぬ!』

 事故を起こしそうになった。または事故を起こしてしまった。

 狭い道や車庫入れのときに車体を壁に擦ってしまった。

 メンテナンスを怠って故障した。調子が悪くなった。

 このようなときに

 「自分のどんな行動がそういう事態を引き起こしたのか?」

 という自らを省みる行為をしない。すべて他人のせい。

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