・会社で新卒採用を担当していたとき、絶対落とす、と決めていたポイントがあります。それは体験常識の欠如、です。たとえば「トイレットペーパー問題」では途中で必ず「トイレットペーパーが1ロール何グラムか」を使う部分が出てきます。だいたい、100~150グラムなのですが、ときどき変な人がいます。「わからないので、1グラムとします!」 「え~っと、1キログラムぐらいでしたっけ」 これらの珍解答が示していることは、単なる知識の欠如ではなく、そのヒトのリアリティの欠如であり、社会や万物への興味関心の欠如なのです。