バランス理論では、「人間は『他人に対する好意』と『意見に対する好意』のバランスが保たれている状態を求める」とされます。例えば「『自分が好きな人』が『自分が好む政治的見解を持っている』」という場合は、他人に対する好意と意見に対する好意が一致しているため、認知関係のバランスが保持され、心理的な状態は安定します。同様に、「『自分が嫌いな人』が『自分が嫌う政治的見解を持っている』」という場合にも、他人に対する好意と意見に対する好意が一致しているため、心理的に安定します。

しかし、「『自分が好きな人』が『自分の嫌う政治的見解を持っている』」または「『自分が嫌いな人』が『自分の好きな政治的見解を持っている』」という場合には、認知関係のバランスが崩れ、心理的に安定しない状態となってしまいます。このような状況では、人は自分の感情のバランスを回復するために、相手に自分の意見を合わせるとのこと。

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