同社の定時は9時半~18時(または部署によって9時~17時半)。水曜日と金曜日、そして賃金支給日(毎月20日、年2回のボーナス日)が「ノー残デー」に設定され、18時または17時半に退社しなければならない。本社は特に厳しく、定時になると課長や部長が「帰りましょう」と言って社員に定時退社を促す部署もある。
それ以外の日は、月40時間までは残業が可能だが、21時20分ごろになると、ほとんどの社員は帰宅させられている。月40時間を越える場合は、課長が組合との協議書を出さないといけないため、課長の仕事が増えて面倒なのである。そのため、1日3時間ほどに抑えねばならない。「忙しいときは月・火・木で3~4時間ずつ残業をしますが、組合に申請せずに残業をすることは、決して許されません。組合の見回りで見つかると部署全体が一定期間残業禁止となる場合もあります」(社員)