ネコのフンからトキソプラズマに感染すると、一部の女性で自殺リスクが高まると指摘した研究発表が最近メディアをにぎわせた。
また、統合失調症などの精神疾患とトキソプラズマとの関連性を示した論文も話題となった。さらに、感染者の間で交通事故率が高いという報告もされた。

トキソプラズマの原虫はネコのフンとともに体外に出て、別の宿主(通常はネズミなどのげっ歯類)に感染する。そしてネズミの脳や筋肉細胞で無性生殖を開始し、やがてはネズミの脳を操作するようになる。つまり、ネコから逃げるのではなく、そのフンの匂いにふらふらと吸い寄せられていくように変えてしまう。

米疾病予防センターの推定よると、米国だけでも6000万人がトキソプラズマに感染している。

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