以前六本木で電通と博報堂の若い人と日を置かずにそれぞれ会食をしたことがあるんですが、同じところからタクシーを拾って帰るときに、六本木の交差点を曲がるところで振り返ったら、博報堂の人はとっくにいなくなっていたんですが、電通の人はみんなこっちを向いてお辞儀をしていて、それにはやられましたね。

 それで、随分経ってから、日立時代に仲が良かったある局長と会ったときにこの話をして、「角を曲がるまでお辞儀しているってすごいですね」と言ったら、「これは本当にここだけの話なんだけど、大事なのは角を曲がるときだけで、途中はどうでもいいんだ。あんたのような性格の悪い得意先というのは、角を曲がるときに振り返るから」と言うんですよ(笑)。

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