生産性が高い組織の多くは、毎日の段階的なハドル(少人数・短時間の打ち合わせ)を導入しており、そこではあらゆる問題に関してエスカレーション(解決できない問題について、上位者に関与を仰ぐこと)の系統が明確にされている。
最初のハドルは、現場・前線の従業員たちがその日の就業開始時に行う。その30分後、次のハドルをスーパーバイザーたちが開く。さらに30分後にマネジャー、その後にディレクター、バイスプレジデント、最後は経営幹部チームの順で打ち合わせをする。生じた問題は可能な限り低い階層で対処される。決定に至らない場合、その問題は次の階層に上申される。
このシステムによって、経営首脳陣と現場の連携が向上し、意思決定が速まる。そしておそらく最も重要な点として、さまざまな問題に関して散漫に発せられるメールの数が減ることで、生産性が向上するのだ。