ローウェル博士は、数字の「1」とアルファベットの「X」を砂の上に書いて、
一人の友人に問題を出します。ここに1本、線を足して「6」にするように言うのです。
友人は、「X」の後ろに「1」を書いたりして、
いろいろな可能性を検討してみるが上手くいきません。最後に、ローウェル博士は、
「1X」の前に「S」を書いて、「SIX」にして見せました。友人は、1本の線と言ったじゃないかと抗議しますが、
「S」は、1本の曲がった線に他なりません。単に、我々が、
1本の「真っ直ぐな」線を頭に浮かべてしまっただけなのです。