破壊的な災害の例が、米国で1,833人が犠牲になった2005年のハリケーン・カトリーナだ。ハリケーンがニューオーリンズ市に近づくと、富裕層は街から逃げた。一方で、貧困層、特に非白人の人々は取り残され、亡くなるか、日に日に環境が悪化する「ルイジアナ・スーパードーム」での避難生活を余儀なくされた。

ハリケーンの襲撃を生き延びた人たちは、食糧を探さねばならなかった。だが、黒人が食糧を探すと、メディアはそれを「略奪」とみなした。白人の場合は「探す」という表現だったのにもかかわらずだ。ハリケーンから2年が経った時点でも、ニューオーリンズでは約11,600人がホームレス状態のままだった。

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