食後の血糖値を急上昇させない、つまり老化を促進するAGE(終末糖化産物)をなるべく発生させないようにし糖化を抑制する食事法には、「懐石食べ」の他に「低GI食品」を選んで摂るというものがあります。
GI(グリセミック・インデックス)値とは、食後の血糖値の上昇を数値化したものです。この数値が低ければ、同じカロリーの食事でも、食後血糖値の上昇が抑えられるのです。
穀類だと、玄米のおかゆや全粒粉のパスタがGI値49以下の低GI食品、玄米や胚芽米のご飯、普通のパスタ、クロワッサンがGI値79~50の中GI食品、食パン、うどん、精白米のご飯などはGI値80以上の高GI食品になります。
野菜だとタマネギ、トマト、キャベツ、小松菜、ホウレンソウ、モヤシ、キュウリなどが低GI食品、カボチャ、トウモロコシ、サトイモ、サツマイモなどが中GI食品、ジャガイモ、ニンジンなどが高GI食品です。
豆類は大豆、あずき、納豆、豆腐などが低GI食品、そら豆が中GI食品、グリーンピースが高GI食品です。詳しくはGI値の表などを見ていただきたいのですが、何となく高GI食、低GI食のイメージはつかめますよね。
以前、流行した「低インシュリン・ダイエット」はなるべくGI値の低いものを食べて、ダイエットにも役立てようというものでした。ただ、あまり低GI食品ばかり食べ続けるのは無理があり、この流行は長続きしませんでした。
やはり、玄米より白米のご飯の方が美味しいですし、GI値が高い食品を極端に避けては、食の満足感が得られません。ですから、なるべく低GI食品や中GI食品を摂るようにする。あるいは高GI食品の量が続いたら減らすように気をつけるくらいでいいでしょう。