牛乳のたんぱく(カゼイン)は胃腸に過度な負担をかけ、消化管でスムーズに処理できないため、さまざまな毒素を出し、血液を汚してしまうと内海さんはいいます。ほかに、牛乳に含まれているリンは骨のカルシウムを溶かしてしまいます。その結果、骨粗鬆症を招いてしまう可能性も。
 そもそも欧米人と違い、日本人の約8割は「乳糖不耐症」といって、牛乳を分解する能力を持っていないといわれています。牛乳を飲むとゲリしたり、便が緩くなったりするのはこのためです。1996年以降、厚労省では離乳食の基本として「1歳未満の乳児には牛乳を与えない」としています。
 また、牛乳はカルシウムをそれほど含んでおらず、他の食品と同量の重さで比較をすると、小魚や煮干しは22倍、ヒジキは14倍、ワカメは7倍、切り干し大根は5倍、大根の葉は2.5倍。牛乳よりもこうした伝統的な食材を食べることで、カルシウム不足をじゅうぶんカバーが可能です。

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