動かせないものをまず決める

ニコニコ超会議という大イベントの具体的なイメージがなかなか共有できず、企画を前にすすめるのが困難だった時期に、最初の取っ掛かりとして、とりあえずみんなでお揃いのスタッフジャンパーを作ったというエピソードがたしかあった。あれは企画を動かすのに慣れてる人の発想だと思った。

何かのイベントを開催しようと思った時に、何をやりたいのか、何をやるべきかを会議室で議論するのはイベント開催に慣れていない人であることが多い。そうした議論がどれだけ熱を持って語られても、会議が終わればイメージはしぼむ。会議は盛り上がるかもしれないけれど、企画は前に進まない。

物事を動かそうと思ったら、まずは集まった人に企画とか総務、会計や渉外といった役割をまず割り振って、部屋を借り、机を並べ、制服を作り、まずは「実行委員会」の形だけを整えてしまうといい。形ができれば退路が断たれ、今度はイベントをいつ開催するのか、何人規模のイベントを行うのか、割り当てられた役割ごとに使える予算はどの程度なのか、あとからの変更が不可能で、しかも具体的な数字で決定できるものを、まずは決めてしまう。

動かせないものが決まってしまえば、その中でやれることは自ずから決まる。「何をやりたいのか」ではなく、決められた枠の中で「何ができるのか」を考えると、物事は前に向かって動き出す。

ロゴとかね、名前とかね。 (via neiii)
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