人為起源物質の総重量は現時点で約1兆1,000億トンに達し、地球上の生物の量を上回ったとみられるという。
この生物量(水分を除いた乾燥重量)には、植物、動物、微生物など、生きているあらゆる有機体の重量が含まれる。さらに驚くべきことに、20世紀初頭には人為起源物質の量は生物量の3パーセントにすぎず、この100年余りの間に急激に増えているのだ。
これは年間300億トンずつ生産されている推算になる。現在は人工物が生物の量をわずかに上回る程度だが、このペースが続けば、20年後には人工物量が生物量の3倍近くに達するとみられる。