チンパンジーやボノボ等の霊長類の性器の腫れ上がりに困惑しました。なぜならメスの性器の腫れが、性的にオスを引き寄せる傾向にあったからです。なぜメスはこのように性器を膨らますのだろう? メスとオスがつがいのペアになるのであればこんなことにはならないはずだ、とダーウィンは当惑したのです。
ダーウィンは知らなかったことですが、チンパンジーやボノボのメスは、性器が膨れ上がっている時には一日に最高で12頭のオスと一回から四回の交尾をします。
興味深いことに、チンパンジーのメスは生殖可能な生涯の時間の約40%、ずっと性器が膨れ上がっています。ボノボのその時間は90%です。人間の女性はこの地球上で生理中であれ、閉経後であれ、妊娠中であれ性交可能な、唯一の種です。これは哺乳類において、ものすごく希少です。