カケスのようなしわがれた耳障りな声には倍音が含まれているが、ミヤマシトドのような鳴禽類のさえずりには倍音が含まれていない。このため、まろやかに聞こえる。うなるように歌うメタルバンドの歌手と、訓練を積んだオペラのソリストの歌い方の違いのようなものだ。

「ミヤマシトドはさえずるときに、くちばしを開閉して声道(体内の音の発生器から体外に放出されるまでの体内の空洞)の長さを変化させています」と、デリーベリーは説明する。「くちばしを大きく開くと声道はピッコロのように短くなります。くちばしを狭めると声道はフルートのように長くなり、声は低くなるのです」

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