免疫システムで重要な働きを担うT細胞の枯渇は、多くの慢性感染症やがんの発症時にみられるT細胞機能不全の状態だ。例えば、HIVウイルスはヘルパーT細胞(CD4+T)に感染して増殖し、長い時間をかけてヘルパーT細胞の数を減らしていく。その値が1マイクロリットルあたり200個を切ると(正常値は400個以上)、AIDS(後天性免疫不全症候群)を発症したと診断されることになる。

新型コロナウイルスはT細胞に対し、HIVウイルスによく似たプロセスをたどるようだ。

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