Google Chromeはユーザーの位置情報や検索履歴、閲覧履歴、ユーザーの識別情報(ユーザーID)、製品とのやり取りのデータを、「パーソナライズ」を目的に収集している。
こうした情報収集によってユーザーはブックマークを作成したり、Google アカウントにパスワードを保存したりといった機能を利用できるのだとグーグルは主張する。だが、競合するSafariやマイクロソフトの「Edge」、「Firefox」とは違い、Chromeは収集したデータをデヴァイスや個人と結びつけている。
「Chromeでインターネットを閲覧しているなら、たとえプライヴェートモードであっても、グーグルはあなたのオンライン上の動きを逐一観察しています。そうすることでグーグルは、ユーザーの性格や興味関心、弱点、誘因などについて、詳細かつ精巧なイメージを描くことができるのです」
GmailやGoogle 検索といったグーグルのサーヴィスから収集された情報と統合され、ぞっとするほど正確なイメージが形成されるのだ。
Chromeのデータは、「Google マップ」から得られた位置情報の履歴やGmailのメタデータ、ソーシャルグラフ(オンラインとオフラインで交流した相手)、Androidスマートフォンで利用しているアプリ、「Google Pay」で決済して購入した製品とひとまとめにされる。
「そうすることで、あなたがどんな人間で、どのような暮らしを送っているのか明確なイメージとしてつくり上げられていくのです」