ご飯を炊く際にはコメを水に浸すのではなく、蒸気で蒸し上げ、水分の吸収を抑える。これも「パラパラ感」を出すためだ。さらに冷凍する際は、冷凍庫でご飯を凍らせたときのような塊にならないようにする技術もあるという。

 ご飯以外では、2018年春の改良で焼き豚1個あたりの大きさを1.2倍にし、量も増やした。同時に値上げも実施している。今年2019年春には、仕上げとして中華鍋の鍋肌に醤油をジュッと入れたような風味付けを始めた。

 こうした改良を加えた結果、開発陣としては、現行品から大きく変えづらくなったことが悩ましくなったという。消費者による試食でも現行品が改良品に評価で勝ることもしばしば。「味の記憶のストライクゾーンを外してはいけないので難しい」

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