暗黙の了解が通用するのは比較的小さいコミュニティです。共通善を共有できる共同体というのは、数十人からせいぜい150人くらいの「群れ」なんですよね。この人口規模は、我々の脳の構造にもとづいており、かなり絶対的な値です。150という数は、霊長類の脳や行動を研究したロビン・ダンバーという人類学者が提唱した値で、ダンバー数と呼ばれています。こうした小規模共同体で成り立つ公共的原理を、そのまま何万とか何千万以上といった中大規模の共同体に当てはめるのは無理があります。
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暗黙の了解が通用するのは比較的小さいコミュニティです。共通善を共有できる共同体というのは、数十人からせいぜい150人くらいの「群れ」なんですよね。この人口規模は、我々の脳の構造にもとづいており、かなり絶対的な値です。150という数は、霊長類の脳や行動を研究したロビン・ダンバーという人類学者が提唱した値で、ダンバー数と呼ばれています。こうした小規模共同体で成り立つ公共的原理を、そのまま何万とか何千万以上といった中大規模の共同体に当てはめるのは無理があります。