テクノロジーの変化だけでなく、もちろん制作サイドが求める音楽の変化というものもありますから。特にこの10年くらい、映画音楽ではあまり強いメロディは求められていなくて、より記号的になってきています。
その背景には、いろんな音源のライブラリーが存在していて、それをコピペして、キーを変えたり、速さを変えたりっていうことが簡単にできるようになっているということもあって。だから、いい感覚さえもっていれば、比較的たやすく映画音楽がつくれるようになった。
そこにはいい面もあると思ってます。ぼくはそういう既製の音源みたいなものは一切使ってないですが(笑)。ただ、使っても使わなくても、聴いている人にはよくわからないところまできています。