1. あなたにとって重要で、先に進めたいという気持ちはあるが、なかなか着手できないことを特定する。
2. そのことに取り組むためのトランジション・ポイントを特定する。トランジション・ポイントとは、たとえば、以下がある。(話し合いのために)電話をかける、(いかなる種類の執筆でも)椅子に座って最初の一文字を書く、(フィードバックを受けるために)問いかけて、自分が話すのを止める。
3. 決断をする。つまり、取り掛かる時間と場所(トランジション)を設定する。
4. 心の勇気を奮い起こす。困難なことに着手すれば、さまざまな不快感が呼び起こされる。それでもやめずに切り抜けるには、さまざまなことを感じる覚悟をしておく必要がある。私はこの覚悟を「心の勇気」と称している。向こう側にたどり着くまでの時間、その千々に乱れる感情に耐え続ける意志があるだろうか。どんなことでも取り掛かるには、この強い意志が必須のスキルであり、それは磨くことが可能なスキルだ。以下は、トランジション中に感じるであろう感情の例だ。不快、懸念(「永遠に続くのかな」)、妨害(「メールをチェックしたほうがいいかな」)、自信喪失(「私には無理だ」)。
5. 疑わずに、最後までやり通す。頭の中で繰り出されるノイズをコントロールすることはできないが、その間をくぐり抜けて、すべきことをやり抜くことは可能だ。
6. これを毎日繰り返す。
トランジションは短期間だということを覚えておこう。それが新たな日常になるわけではなく、新たな日常までの移動期間にすぎないのだ。
さて、短期のトランジションを目指し(そして、トランジションのスキルを磨くために)、いますぐ、気にかかっているあのことを少しでも前に進めるために何かしよう。たとえ1分しか時間がなくても、である。
もしいま、躊躇したのなら、どんなことが心に浮かんだか観察してみよう。心の向かう先を追うのだ(「時間がない」「ばからしい」「1分なんて何もできない」など)。
どんな言い訳を心がささやきかけても、動きを止めてはいけない。さあ、思い切って飛び込もう。