「オープン型オフィスの“死”を宣言するさまざまなニュース記事でも言われているように、オフィスの壁をなくしても従業員たちは広大なスペースに散らばってしまうだけです。そしてヘッドフォンをするなど自分の殻に閉じこもり、できるだけ忙しそうなフリをします。これは見られているからです」
オープン型のオフィスが従業員たちの間では人気が低いことは、以前から知られていた。オフィスワーカーを対象にした調査では、周囲の音など注意力をそらせる要因、生産性の低下、プライヴァシーがなくなること、「監視されている」ような感覚について不満の声が上がっている。さらに、仕切りのないレイアウトでは従業員の病欠率が高くなるという調査結果もある。