百貨店での紳士服販売は消化仕入れで百貨店に在庫リスクがないのに売上げの40%前後も仕入れ歩率を取られ、販売員の人件費も値引きロスもアパレル側が負担するから、アパレル側に残るのは最大でも売上げの40%程度に過ぎない。しかも、前述した品揃えの幅を維持すると期末にセールしても20%前後の商品が残って翌期に持ち越すことになる(婦人服やカジュアルでは10%強で済む)。結果、アパレル側には仕込み額(シーズンの定価総投入額)の3割ほどしか残らないから、経費を考えれば定価の20%以下で作らないと利益は残らない。

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