フィンランドや日本などの強固な行政機構が築かれている国々では、ナイジェリアやパキスタンのように政府による統治が行き届いていない国々よりも、違法に道路を横断した歩行者にぶつかろうとする傾向があるとのこと。また、道路に企業の経営幹部といった社会的ステータスの高い人を配置した場合と、ホームレスのように地位の低い人を配置した場合でも、興味深い差が現れました。フィンランドのように経済格差の小さい国々では、どちらか一方の命を優先しようという考えが薄い一方で、コロンビアのように経済格差の大きい国々では、ホームレスのように社会的地位の低い人を死なせようとする傾向がありました。