ある日の午後、マネジャー(「キャシー」と呼ぼう)が、チームメイトのハリソンにメールを送り、その日の早い時間帯に会社の幹部陣と行ったミーティングに、彼を呼ばなかった理由を説明した。キャシーとハリソンの関係は良好で、彼女はハリソンが気分を害していないことを確かめたかったのだ。
2日経っても、彼からの返信はない。この小さな出来事で、キャシーの心の中に疑問がわき上がった。ハリソンはなぜ、突然こんな失礼なことをするのだろう?本当は、気分を害しているのだろうか。私たちは本当に「良好な」関係なのだろうか。次に顔を会わせたとき、どのように振る舞えばいいのだろう?
一方、ハリソンは、やることリストに「キャシーに返信する」と記していたものの、忙しさに紛れ、そこまで手が回らずにいた。返信が遅れているせいでキャシーが気をもんでいるとは、想像もしていなかった。