1000人中17人がPiZ遺伝子変異を持っているベルギーでは、人口100万人当たりの死亡者数が860人となっていたそうです。PiZ遺伝子変異の保因率がベルギーとほぼ同様のスペインでも、人口100万人当たりの死亡者数が640人と高く、1000人中15人がPiZ遺伝子変異を持っているアメリカでの死亡者数は100万人当たり590人となっています。同様の傾向はPiZ遺伝子変異の保因者数が1000人当たり10人を超えるイギリス・イタリア・スウェーデンなどでも見られたとのこと。

一方、PiZ遺伝子変異およびPiS遺伝子変異が比較的まれなアジアやアフリカ諸国では、2020年9月時点のCOVID-19による死亡率が比較的低い傾向があったと研究チームは指摘。日本・中国・韓国・台湾・タイ・ベトナム・カンボジアでは、COVID-19による死亡率がヨーロッパや南北アメリカより低いことがわかっています。

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