資生堂が、業務用の化粧品事業から撤退し、国内のホテルや旅館向けのシャンプーなどの販売をやめる方針を固めたことが2日、わかった。業務用の化粧品市場は価格競争が激しく、将来的な採算性の向上が見通しにくくなっていたとみられる。
1992年に設立され、業務用化粧品の販売を手がけてきた100%出資の子会社「資生堂アメニティグッズ」が年内で営業活動を終了する。ホテルや旅館、スーパー銭湯、スポーツジムなどにシャンプーやコンディショナー、ボディーソープなどを販売する同事業の売上高は、年間数十億円程度とみられる。