業務スーパーの店内にある冷凍ケースは、届いた商品が丸ごと入るようにするため、当時の一般的な冷凍ケースの1.5倍以上深くしています。設計から神戸物産で行い、ファンの角度を変えるなど、様々な独自の凍結防止技術を盛り込みました。

 期待できるコスト削減効果は品出しの効率化、すなわち人件費の削減です。商品が店に届くと一部を売り場に並べ、残りはバックヤードに保管するのが一般的。しかし、並べて1回、残りを保管して2回、売り切れたら再び売り場に補充して3回と従業員の負担が大きい。オリジナルの冷凍ケースなら届いた商品が丸ごと入るので、1回の作業で済みます。

 冷凍ケースそのもののコストも、汎用品を買うよりも圧倒的に抑えられています。汎用品は様々な要望に応えるようになっていて、神戸物産オリジナルの冷凍ケースはそうした仕様・機能を省いている。

 また、冷凍ケースを造る工場の1日の生産ロット数を聞いて、その分を発注するようにしています。普通は発注側が希望数を伝えますが、神戸物産はいわば受注側の希望を受け入れるのでそれよりも安くできるのです。

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