離乳食は使い捨てプラスティックで包装されている。子どもはプラスティックカップで飲み物を飲み、プラスティックのお皿で食事をとる。ハイハイする時に下に敷かれているカーペットの素材は、ポリエステルであることが多い。硬材のフローリングでさえ、ポリマーのコーティングからマイクロプラスティックが剥離する。
こうしたさまざまな経路で生じた微小な粒子を、子どもたちは吸い込んだり、飲み込んだりするのだ。室内のほこりも、特に乳児にとってはマイクロプラスティックに晒される主要な経路となる(そもそも一般論として、室内の空気はマイクロプラスティックだらけで、誰もが年に数十万個の粒子を吸い込んでいるとされる)。
複数の研究により、一般家庭の屋内の床には、1平方メートルあたり10,000本のマイクロファイバーが毎日降り積もることが示されている。衣類やソファー、ベッドのシーツから飛散したものだ。赤ちゃんはかなりの時間をこうした環境でハイハイして過ごし、蓄積した繊維をかき乱し、空気中に巻き上げる。