「転職先の仕事が期待と違っていたうえ、社風にもなじめませんでした」
「新しい仕事を実際にやってみて初めてそのことがわかったのです」
元の上司に電話をかけ、自分はたいへんな過ちを犯してしまったと告げた。
「何の問題もありませんでした。退職の際にどこまでもプロフェッショナルな態度を貫いていましたし、オフィスをくまなく回って一人ひとりにきちんとあいさつしていたからです。別の言い方をすれば、強固な社内ネットワークを築いていたことで、退職後も扉を閉ざさずにいてもらえたわけです。そこで得た教訓は『橋を燃やすな』、つまり退路を断ってはならないということです」