ヴァージン・グループの創業者で、傘下の投資会社ヴァージン・エンタプライジズのCEOでもあるリチャード・ブランソンの有名な言葉がある。「選択は人に権限と自信を与え、仕事の充実度を高める」。ヴァージン・エンタープライジズは、従業員のアイデアや意見を聞くことでも知られている。
2015年、中長距離列車を運行していたヴァージン・トレインズの現場職員、べサン・パットフィールドは、ブリン・ウィリアムズという有名なシェフが、ロンドンの往復にヴァージン・トレインズを定期的に利用していることに気づいた。
そこでパットフィールドは、ウィリアムズとパートナーシップを組み、平凡な車内メニューを刷新するアイデアを提案した。その結果、ヴァージンとウィリアムズはまったく新しいメニューを開発し、それが乗客の間で大きな評判となった。