MLBでは何十年も前から日本人の選手が活躍している。殿堂入り確実のイチローを筆頭に、松井秀喜や野茂英雄、そして私の好きな松坂大輔などだ。しかし彼らの時代と今とでは、アメリカ社会にも大きな違いがある。
イチローがシアトル・マリナーズに入団した2001年当時、アジア系アメリカ人の数は1200万人前後だった。イチローもその後継者たちも、その才能ゆえに球界ではスターになれたが、その国籍と人種ゆえにアメリカ社会の一員とは見なされなかった。しかし今、アジア系アメリカ人は約2300万人に達している。アジア系もアメリカ社会の立派な一員だ。