人は地上で歌う唯一の種だという。

 もちろん、歌うことのできる種は沢山いる。ウグイスやカナリヤをはじめとする鳥類や、テナガザルなどのサルの仲間、クジラやイルカなど、歌う種は5万4千種におよぶという。

 だが、鳥やサルは高所で暮らしており、地上に住む動物種で歌うものは皆無だという。なぜか? 歌うことによって、捕食獣に自分の居場所を教えることになるから。その証拠に、食べ物を求めて地上に降りるとき、鳥は歌うのを止める。

 そして、地上に住みながら歌う唯一の例外が、人だという。

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