「仏教、とくに日本の禅宗はすばらしく美的だと僕は思う。なかでも、京都にあるたくさんの庭園がすばらしい。その文化が醸しだすものに深く心を動かされる。これは禅宗から来るものだ」(自伝『スティーブ・ジョブズ』より)
清水寺、金閣寺など有名な社寺を訪ね、特に気に入ったのが龍安寺(りょうあんじ)と西芳寺(さいほうじ) 。龍安寺は石や砂を配して自然や宇宙を表現した枯山水の庭で名高い。庭に配された15の石を眺めながら、ジョブズは思索に耽ったという。
西芳寺には娘のエリンとともに訪ねた。
「エリンがとくに気に入ったのは苔寺として知られる西芳寺。黄金池を中心に広がる庭に100種類以上もの苔が生えている」(自伝『スティーブ・ジョブズII』より)