共感力のスコアが高い人ほど、ネガティブフィードバックを行った後で心苦しさを感じ、注意力が低下する傾向が際立っていた。業務の効率性が低下し、部下を鼓舞する能力が衰えたと語ったのである。
共感力の高いリーダーの場合、フィードバックを受けた相手の動揺を強く感じるほど、リーダーシップに不可欠なスキル(時間管理能力や集中力など)を測定するための課題で成績が悪化していた。
共感力の高いリーダーは他者の感情を「捕らえる」ことに長けているため、フィードバックの受け手が強いネガティブ感情を抱いた場合、その感情が伝染しやすいのだ。その結果、リーダー自身の感情状態が悪化し、パフォーマンスが低下すると考えられる。
リーダーの共感力が高いほど、批判的なフィードバックを行うことに負担を感じる