・日本文化研究者のスーザン・J・ネイピア女史は、
「ジブリを観ると、ユダヤ・キリスト教的な西洋の視点とは逆に、
 人間は必ずしも地球を支配する種ではない、
 という実感を持つ事が出来る」と話す。
 日本の災害の歴史と、神道に根ざした倫理観が、
 その根底にある事は間違いないだろう。
 なおネイピア女史は「もののけ姫」を
「アニメーションのシスティーナ礼拝堂」と評している。

ネイピア女史はこう指摘する。
「米国はいまだに善と悪、黒と白といった、
 二元的な価値観が刷り込まれていて、
 それはアメリカンドリームの根幹を成している。
 一方で日本の文化は無常観に基づいている。
 良い悪いではなく、より複雑な世界なのです」

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