「僕自身、すごく調律しました。自然に抗ってるなぁって思います。自然の流れだとわかっていても、あれが食べたいとか、音楽を作りたいとか。まだまだ、生きたいんだろうなぁ。意味はなくても生きたいって」
同じ時期にがんを患ったデヴィッド・ボウイは2016年に他界した。
「多分、同じ病院にいたんだと思う」とも語っていた。「怖い。実際、指は……動かなくなってますよ。ピアノもどんどん下手になってきている」
「……でも、曲想が変わってきている。指が動かなくても成立する音楽になっているかもしれません。きっと、どんどん音が少なくなって、最後に1音になって消えていく……みたいな」